FUJILOG

見た、聴いた、触れたこと。 動かしたもの、書いたもの。 ウェブとリアルの備忘録です。

オフィスツアーOpera社訪問記

オフィスツアーで池尻大橋にあるOpera社へ勉強会に行きました。

Operaノルウェー本社を構えグローバルにWebブラウザ開発事業を展開している企業です。

先日Ver. 9.6 が公開されFirefox3にも劣らないパフォーマンスを発揮するとのことで、そのお披露目も兼ねての勉強会に参加しました。。

写真は気兼ねなく撮ってOKということで、並べていきます。

以下備忘録。。


ノルウェーにあるOpera本社と歴史

はじめはAndreasさんのOpera紹介から。本社の様子(下記写真)や、Operaの歴史を少々。

初期の頃の製品名は「MultiTub Opera」という名前で、1つのブラウザにタブを複数同時に表示できるブラウザの先駆けであったことなど。

もともとは公的機関のリサーチプロジェクトの対象であったが、その路線を外れ、商業展開してきた。いまや全世界の主要都市に支社をもち、200名ほどのプログラマを抱える企業へ。


◇「Web Forms 2.0 Demo」

標準化中の技術のデモ。

Webページ上に、フォーカスが自動になされるフォームやネイティブのカレンダーを埋め込んだりしているとのこと。

JavaScript不要で入るところや、PC用のページがケータイ端末で適切に表示されないことを防げぐための工夫などの話がありました。


Webページ内で、ブラウザ画面の拡張/縮小に対応したテキストのリサイズなどもOK。

SVG対応、アニメーションの同期化もOK、Flash的なものでもよりアクセシビリティを考慮した設計がなされているそうです。

下記写真は、Webページ内に埋め込まれた赤も長方形の物体が時間経過に伴い、移動する様子でした。

この長方形に画像を埋め込んだりすることも簡単にできることもデモされていました。


アクセシビリティの件での補注ですが、例えばYouTubeでは動画のAPI

「html なんたらかんたら…」とするのが主流ですが、

Operaでは video controls src = "video.ogg" にするだけという簡素さをうたっています。



TEFも不要、CSS使用で数式、行列式もブラウザで表示可能。

プレゼンツールとしてのブラウザという観点が話題に挙っていました。


Opera Widget

各Platformへの対応は顧客からの要望も多く、カメラから、またはGPSからアクセスしたいといった要望を実装。

ローカルのファイルシステムをインテグレートすることで、ローカルファイルがブラウザ上のように表示されたり…。

リスクには、セキュリティ問題、どこまでアクセス権をもたせるかの判断(セキュリティゾーンを設けはするが)。

さらにはOS依存ではマルチプラットフォームの対応が困難となる等。


◇開発用ツール DragonFly

Firebugのようなツール。Webサイト内のスクリプトをいじれるようにする。

Firebugとの違いは、RemortDebug機能。これはモバイルサイトもデバッグできるようになるというもの。

Viewport , iPhoneにも対応OK。


BitTorrentクライアントもウィジェットとしてあります。開発者の作ってみようという意志の成果物だそうです。プロセスはブラウザ起動時に生成。


Operaその他

Firefoxには差分パッチなどあるが、Operaは基本的にアプロードスタイル。

ロシアでのシェアが強いのは、PC機器と経済事情が大きい。15年前のPCなども平気で使われたりする、または回線が細い環境ではOpera人気。

同様にウズベキスタンインドネシアとかも同様。

Opera Mini なるモバイル用ブラウザもシェア高い。Nokiaの端末にもプリンストールされていたりする。

収入スタイルは間接収入がメイン。

B2BOEMからのライセンス料が大、あとは広告収入も。


Firefoxとの精度比較

イベント参加者の方が、自作アプリでのブラウザ比較をされました。

ShareCast BB の動画をP2P通信で、転送を確認。

画面上に表示されるコンテンツが、Opera未対応の箇所があるそうでした(今後のバグフィックスで対応される?)


ここで残念ながらケータイの電池切れ。。

このあとは、Opera Tシャツ着て集合写真撮ってで解散です。

mixi で告知いただいた西谷さん、Opera社の市川さん、Andreasさん、技術話を聴かせていただいた皆さん、どうも有り難うございました。