FUJILOG

見た、聴いた、触れたこと。 動かしたもの、書いたもの。 ウェブとリアルの備忘録です。

合同会社設立について調べてみた

独力、4時間半で合同会社の法人登記ができたというエントリ。

旅行記のような感覚で書かれていたので、明るい門出のように見えました。 *1

xavier.hateblo.jp

 

自分でも軽く調べてみたところ、合同会社のメリットは以下のもの。

  1. 株式会社よりイニシャルコスト少なく設立できる
  2. 株式会社より柔軟な組織体制が実現できる
  3. 個人事業とは異なり有限責任で、法人格を得られる
  4. 法人を対象とする取引先のビジネスに取り組める

 

また、登記作業は委託しても、1万円弱 *2 で可能なよう。

「会社格安センター」の手順ページがわかりやすく、代行費用で7,600円とのこと。

株式会社設立までの流れ | 会社設立専門・格安代行センターKKC

 

なお、合同会社の年間ランニングコスト
年間の法人住民税が7万円 *3、税務委託の税理士費用が年間18万円 *4。あとは社会保険料

 

合同会社の特徴で、運営にあたり株式会社と異なる点もありました。

  • 定款を変更した場合原則として、法務局での登記手続きが必要
  • 変更内容に応じた登録免許税がかかる
  • 社員参画の制度が株式会社と(いわゆる従業員とは)異なり、社員に出資を求める、 また、社員離職時に出資金を返却する

合同会社運営上の注意点


それと、リスクについて。

合同会社解散には10万円ほどかかる *5。設立時は法務局のみで良いが、解散時には法務局と税務局対応が必要とのこと。 

 

雇用保険

サラリーマンと合同会社代表兼務であれば、勤務先を退職しても、合同会社代表ということで失業とならず失業手当は出ないこと。

 

社会保険

社会保険の制度上は一人一保険という考え方なのですね。ちょっと複雑ですが、労働時間のウェイトの重いほうの社会保険にまとめてしまうのが良いそうです。

社会保険の強制加入の基本的な要件は、1日および1週間の労働時間が一般労働者の3/4以上、1ヶ月の労働時間が一般労働者の3/4以上なので、この条件に合う方で社会保険に入ります。

2箇所以上の会社で勤務している場合、社会保険はどのような扱い… - 人力検索はてな

各事業所で受けた給与の合算額に基づいてひとつの標準報酬月額が決められ、それに基づく健康保険料を収める。

国と保険組合のように分かれている場合は、「保険者選択届」を提出し、任意に一つの保険者を決めることになっており、保険料徴収や保険給付は、それぞれの会社を通して行われる。 

複数の会社から給与を受けている人の社会保険料の徴収は? - 相談の広場 - 総務の森

 

保険料をまとめるにあたり勤務先経理部門への報告が発生するので、副業が許可されていることが前提となるようです。

 

諸々条件に合致するようであれば、良い制度に見えました。

 

■ その他参照

・電子定款を利用することで、独力でやるより安くできますいう訴求をしているサービスが多かったです

自分で手続きするより費用ダウン!会社設立サポート会社ランキング

 

 ・株式会社と合同会社の違い

株式会社と合同会社の違い | スマートアカウンティング東京(AXESS総合会計事務所)

 

合同会社作る前に、解散時のコストを知る

その設立ちょっと待って!合同会社を作るのは簡単?じゃあ止めるときは? | 合同会社設立.net

 

・追記

税理士の方による副業時の納税注意点の掲載ページを見つけました。

www.century-partners.jp

 

 

*1:独立するという内容ではありませんでしたが

*2:法人印鑑費用等は別

*3:赤字でも発生

*4:自分でやる場合は無料、1日30分くらいの工数

*5:解散及び清算人登記費用等