現代の悩み考
手塚治虫漫画ブッダを読むと、王子だったころのブッダ(俗名シッダールタ)は四門出遊で悩んだ末に、修行の道を選んだとありました。
仕事が苦行と感じる現代人なら、ここは修行ならぬ就業になるのでしょうか。。
さておき、悩みの可視化という視点が面白かったので、Twitterから転出。
人間の悩みって、こんな風に移り変わるのか…わかりやすい。 pic.twitter.com/vmMhPxPhyh
— ナカムラクニオ(6次元) (@6jigen) 2017年6月25日
定性的な表現で、横軸は年齢層。加齢に伴い、悩みが変化する感じですね。
ただ現実は、当人の置かれた生活環境や家庭状況によるもの。
不安や悩みやモヤモヤする想いは、ビジネスの種。
参加録「UX生トークvol.6 - Director's Night!〇〇におけるディレクション術」
現場に貯まるUXの知見は貴重なので、積極参加です。
目次
- イベント情報
- 「新規プロダクト立ち上げにおけるディレクション術」
- 「ハードウェアスタートアップにおけるUXデザイナーの立ち位置と役割」
- 「機能組織の価値発揮!UX改善のディレクション術」
- 「大規模プロジェクトを進ませるためのディレクション」
イベント情報
開催日時:2017/07/26 19:30-22:00
開催場所:渋谷プライムプラザ4F
ハッシュタグ(#uxnama - Twitter Search)
以下、画像とともに振り返るイベント記録。
スライド群が要点を抑えているため、 ほぼ注釈不要な内容です。
「新規プロダクト立ち上げにおけるディレクション術」
樋口 一裕さん(株式会社サイバーエージェント/ メディア統括本部 プロダクトマネージャー・ディレクター)
まずディレクターの作業工程はどこかから。
今日話すテーマはディレクターに必要な6スキルのうち、「企画力」「設計力」。
※さらに細分化した16項目も、CA社内では体系化しているとのこと。
実例として、前回担当したAmeba Ownedプロジェクトの事例。アプリリリースのお話し。
USE評価の結果、ホームページ制作にあたり学習のしやすさが求められている気づき。
要望へのアプローチ観点は2つ。制作を「スマホでやりたい」「作りたいけど、なにをしたらいいかわからない」。
なにをしたら成功かのゴールを明文化。
開発体制について。
ディレクターはDefineとDeliveryの工程を特に意識する。
プロジェクトの成功が定義できたのなら、Nice to Have(やったほうがいいんじゃない?)はやらない。
ディレクターの頑張り所。
チームで正解を求める。
アプリ版リリースの成果。
まとめ。
「ハードウェアスタートアップにおけるUXデザイナーの立ち位置と役割」
保坂 浩紀さん(Tigerspike株式会社 / UXデザイナー)
会社紹介。
ハードウェアのサービスを展開。装着したデバイスデータをトラッキングするもの。
Webで分析サービスも提供。USAのデータサイエンティストの先生と共同開発したとのこと。
UXデザイナーの立ち位置について。
3つのこと。
①情報共有が大事
②ウォーターフォールを受け入れる
③顧客体験設計
俯瞰図、良い感じ。
ペーパープロトタイピング、開封体験の設計。
開封は一人に一度の特別な体験。
研究も大事。
「機能組織の価値発揮!UX改善のディレクション術」
馬場 沙織さん (株式会社リクルートテクノロジーズ / ITマーケティング統括部)
社内でリボン図と呼んでいるとのこと。
左側でカスタマー、右側でクライアントを集めてマッチング。
組織体制について。UXのデザイナーはグループ横断で兼務。
プロセスのフロー。
「課題発見・解決」のTIPS3つ。
続いて、「協働」のTIPS3つ。
「大規模プロジェクトを進ませるためのディレクション」
江辺 和彰さん (株式会社コンセント / ディレクター・プロジェクトマネージャー)
Webデザインだけでなくて、紙媒体もやりますとのこと。
グループ会社群。
過去の事例。
大規模プロジェクトを進めるディレクション、4つのポイント。
①目的を把握する。
②関係者のことを知る。
写真つき体制図で、面識ないひとでも仲間感が伝わる。
③自発性のある環境づくり。
④複雑な情報は可視化。
まとめ。
最後にパネルディスカッションとビアバッシュがあり、終了となりました。
非常に学び多く、内容充実したイベントでした。
主催者皆さま有難うございます。
※音声(58MBあります)
参加録 Developers.IO 2017
音速アウトプットなブログ会社、クラスメソッド主催イベントに参加しました。
年一で開催されており、今年で3回目とのこと。
講演前の諸注意に、スライドおよびその他資料はネットに公開するので、メモ等は不要ですとのアナウンス。素敵。
ランチセッションで触れられていた話し。
クラスメソッド社は過去は受託企業としてスタートするも、今やAWS Premiumパートナーとして躍進。
海外展開、自社事業も含め、さらなる事業展開を進めるフェーズとのことでした。
こういったイベント含め、外部とつながるコミュニティに注力している企業は良いですね。
イベント
Togetterまとめ
Developers.IO 2017 #cmdevio2017 - Togetterまとめ
参加した講演は以下のものです。
選択軸は、最近の技術動向を追いたいという観点で。
- (K-1)History of AWS , Still Halfway through
- (L-1)Developer.IOの歩き方
- (H-1)今からはじめるボードゲーム解析
- (C-2)AWSで始めるビッグデータ分析
- (A-3)開発環境でDocker活用事例と本場運用に向けて考えたこと
- (D-4)iPhoneによるAlexa/Lex/Pollyを利用した音声対応アプリの作成方法
同時間帯で開催されていて、気になるものの見れなかったコンテンツも、スライドあって助かります(未掲載分はリンク更新予定)。
- (B-1)基礎から公開までじっくり学ぶ「Alexaスキル」の作り方
- (C-1)クラウドネイティブなRDBMS Aurora、まだまだ進化を続けている
- (D-1)クラメソのWebサイトを支える技術
- (E-2)Akka StreamとScalaで実装するマルチメディア・オンラインサーバ
- (H-2)Androidで使えるKotlinレシピ
- (C-3)AWS Serverless Application Modelのデプロイ戦略
- (E-3)AWS Security Best Practices Whitepaperをガッツリ読み解く会
- (H-3)RedshiftとDigdagで始める!クラウドデータ分析基盤の勘所
- (B-4)AWSネットワークのL4以下の話し
クラウドとモバイルを含むその周辺技術への興味は尽きず、大変満足な内容でした。
睡眠管理アプリ "SleepCycle" はじめ(て)ました
正確には使い初めて半年が経過しました。
日次記録が統計されて、面白いです。
基本機能は目覚ましアラームのアプリです。
使い方簡単、アプリ "SleepCycle" をインストール。
寝る前、アプリを起動した状態で枕元にスマホを置くだけ。
プレミアム機能では睡眠時の導入音を設定できるみたいですが、現状基本機能*1のみで間に合っています。
採取した結果は、下記のように見れます。
日次、週次、月次で確認OK。
以下はiOS版のもの。
こちらは友人のデータでAndroid版。見た目およそ同じですね。
iOS版の画像のほうで「いび」と表示されている箇所は、睡眠中に発生した「いびき」の時間帯を指し。
「いびき」右脇の「聞く」を押すと、録音されたその音を聞くことができます。
普段、自身のいびき音を聞く機会がないので新鮮なものの、複雑な気分。。
たまに設定し忘れる日があるのはご愛嬌。
しばらく継続すると睡眠傾向が見てとれます。
たとえば、睡眠時間。
快眠度、平均的な就寝時間。
などなど。
ちなみに、姉妹アプリに "Life Cycle" なるものもあり、これは生活時間をアクティビティごとに可視化するアプリ。
日中の時間帯ごとに、仕事、移動、運動…などカテゴライズされます。
まだデータ蓄積されていないので本エントリーでは言及しませんが、"Sleep Cycle" との連携もできるようでした。
以上 "Sleep Cycle" の利用体験ご紹介でした。
睡眠の質の改善などを意識した際に、使ってみてはいかがでしょうか。
近況ご報告 転職編
TJOさんの渾身の振り返りフログを読みました。
アカデミックな場所から企業に移る際の心得として、大変貴重な知見*1が盛り込まれているものですね。
自身の軸となるテーマを決めて、周辺技術の取得を積み重ねて、優良企業を綱渡りするプロセスは、転職のベストプラクティスなのではないかと。
さて、話し変わって私事ではありますが、5月末日をもって株式会社マーケティングアプリケーションズを退職しました。
2012年1月入社で、5年と半年ほど在籍したことになります。
過去に取り組んだことを振り返ると、ちらほらブログにも残していますね。
ほんとうに様々な経験*2をさせていただきました。
- Blog10年分の振り返り - FUJILOG
- 全社サービスバックエンド経験の振り返り - FUJILOG
- Botkit と Bluemix Watson Translate APIで自動翻訳Botを作成したけど社内で採用されなかった件 - FUJILOG
- Slack はじめました - FUJILOG
マーケティングアプリケーションズ入社以前は、エンタープライズな案件とソフトウェア開発しか経験したことない状態で、拾ってもらえたことに感謝しているのと。
Webサービス開発を担当できたこと、それもインフラを含めて経験できたことはこの上ない財産になりました。
私事から離れた雑感についても少し。
2012年当時から変わったもののうち、エンジニア視点で印象的だったことをリストアップしてみると、
- ビッグデータなる単語がバズった(が、鎮火した)
- データアナリスト職種が引く手あまたとなった(これは市場動向を見るに手探り状態な様子、経験者は高待遇とも)
- UXが認知されるようになった(UXデザイナーという職種も出現するようになった)
- 第三次AIブーム到来(IaaSビジネスの強さを見せつけられたのと、ディープラーニングの民主化)
- パブリッククラウドの導入事例が溢れるようになった(金融業の基幹系をクラウドに置き換える噂が出てくるなんて思いもしなかった)
- 大企業とスタートアップとの協業事例(ハッカソン含む)が増えた
- 中華圏市場とスタートアップの豊穣さ(決済先進国、ハードウェア立国としての中国&台湾)
のようなことがあったので、この5年間の時代の流れの速さは怒涛でした。
次の5年の間には東京オリンピックもあるので、良い時代になるといいなと。
話し戻りまして、6月から別の会社*3で働いています。
職務自体はエンジニアなことを継続する予定なので、ブログテーマは変わらずいつもの関心事を書き綴っていく予定です。
引き続き、よろしくお願いします。
※最後に。過去一度も試したことないので、退職ブログにウィッシュリストを貼ってみます m__m
参加録 「AWS Summit Tokyo 2017(2017/05/31)」
毎年恒例の2つのAWSイベントが品川で開催されました。
イベント名は、"AWS Summit Tokyo 2017", "Dev Day Tokyo 2017"。
平日にも関わらず、大変賑わっていました。
講演ごとに会場異なるものもあり、施設間を移動するときは、Summit配布の手下げ袋をもった参加者が歩道を埋めるかの勢いです。
日時:2017/05/31 終日
場所:品川プリンスホテル複数施設
タイムテーブル:
"AWS Summit Tokyo 2017
"Dev Day Tokyo 2017"
TL; DR
- WebとSIerの業種問わず、コンテナー本番運用の事例話しが増えてきた
- DevOpsの概念は広まっているも、現場への普及はもう少しかかりそう
- 参加セッションのうち特別気になったコンテンツをシェア
参加セッション
- AWS Well-Architected フレームワークによるクラウド ベスト プラクティス
- AWS Mobile Deep Dive - 入門から実践までの最短コース 〜 ライブコーディングで学ぶ AWS を活用したモバイルアプリの開発 〜
- [リコー] サービス全断はダメ、ゼッタイ。途切れないテレビ会議システムを目指して 〜AWS を最大限活用して可用性を高める秘策〜
- [伊藤忠テクノソリューションズ] デジタルビジネスを加速するクラウド活用の本質 ~DevOps Transformation~
- Amazon Pay の仕組みと実装方法
- Gunosy における AWS 上での自然言語処理・機械学習の活用事例
スライド公開予定とのことでしたので、追記します。
Macでビジネス書籍を書くときの執筆ツール
Macでビジネス書籍を書く場合、どんなツールが良いのか10分くらい調べてみました。
エディターというと、Microsoft Wordが最有力候補になって、一太郎ユーザーが少々。
ただ、これらは仕上げの段階で使うことが多いようです。
今回探していたのは「アウトラインプロセッサ」、推敲時の文章組みに特化したエディタ*1です。
そして、見当たったのが下記の記事。
本業の方いわく、短編には「Hagoromo」、長編「Scrivener」がそれぞれお勧めとのこと。
一言でまとめると、下記基準で選べば良さそう。
- Hagoromo
縦書き対応(縦書きソフトの中でも最良とのこと)
管理機能がScrivenerと比べると少ない - Scrivener
管理機能が豊富(草稿用の資料置き場も備える)
出力はほぼどのフォーマットも対応(WordでもKindleのmobiでもOK)
縦書き未対応
個人的な意見では、過去Scrivenerの試用版を使ってみたものの、横書き限定、機能豊富かつ英語圏なUIに苦しんだ記憶があるので、Hagoromoを選びます。
ちなみにWindows用のソフトもちらっと探してみたのですが、フリーソフト、有償ソフトと玉石混交*2な様子。
もしビジネス書でなく小説を書くのであれば、Windows版ですが「ArtOfWords」というソフトが登場人物、舞台設定、時系列など整理してくれるようなので使ってみたいと思いました。
用途別、テーマ別に最適化されたツールが出てきているのはありがたいことです。
■ 紹介ソフトウェア
※Scrivenerは英語圏ユーザーのソフトのため、日本人向けガイドブックが傍らにあると便利そう。
■ その他参照記事
長い文章を書く人のためにアウトラインプロセッサの基本をまとめてみた 読書猿Classic: between / beyond readers