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日本財政再建への提言「What about Japan?」の所感

XのTLで目に留まったもの。投稿主は、若年層への金融教育サービスを立ち上げている方らしい。

元の論文はリンク先で、「What about Japan?」という抽象度が高いタイトルになっている。

もっとゴシップなテーマかと思ったら、財政再建のような話しだった。

papers.ssrn.com

以下要約と、そこからChatGPTに出してもらった提言。

論文の結論部分から得られる主要な発見とそれに基づくアドバイスの要約は以下の通りです。

主要な発見:

  1. 日本政府は、日本銀行との統合バランスシート上で大規模なデュレーションミスマッチを意図的に作り出しています。
  2. このミスマッチにより、政府はGDPの200%を超える高水準の債務と一貫した財政赤字を維持しながら、大幅な超過収益を得ることができています。
  3. 政府はこの戦略を維持するために、価格が高すぎる証券を発行しており、結果として金融抑圧がほぼ2%に達しています。つまり、この抑圧がなければ、政府の負債に対するリターンは2%高くなります。
  4. 低い実質金利によって、政府の財政能力は大きく向上しています。
  5. 家計に与える影響は異質で、長期資産を多く保有する金融的に洗練された家計は、低金利から恩恵を受けていますが、金融的にあまり洗練されていない家計、特に若年層や富裕でない層は福祉損失を被っています。
  6. 金利政策は、所得が多い層と少ない層の間、また世代間での財産の移転を引き起こしています。
  7. これらの発見は、日本に特有のものではなく、高齢化人口、成長の長期的な減少、GDPに対する高い債務比率に直面している多くの国々にとっても関連があります。

日本政府へのアドバイス:

  1. リスク管理: デュレーションミスマッチを慎重に管理し、財政能力を維持する一方で、リスクを不当に増大させないようにする。
  2. 富の再分配:金利政策の後進的な分配効果を緩和するための政策を実施し、特に金融的に洗練されていない若年層の家計を支援する。
  3. 債務戦略: 価格が高すぎる証券の発行と、金融抑圧の潜在的な必要性についての長期的な持続可能性を考慮する。
  4. 政策コミュニケーション: 現在の財政および金融政策の理由と影響を、特に金融的に洗練されていない利害関係者に対して明確に伝える。

日本国民へのアドバイス:

  1. 金融教育の向上: 特に若年層や富裕でない市民が、低金利環境下でより良い投資決定を行うために、金融リテラシーを向上させる。
  2. 多様化: 短期資産への過度な依存からくる福祉損失に対処するために、多様な投資戦略を奨励する。
  3. 長期計画: 特に継続的な低金利の可能性を考慮して、政府の政策が貯蓄と投資に与える長期的な影響に備える計画を立てる。

これらの推奨事項は、現在の財政戦略が短期的には持続可能であるものの、政府と市民が認識し、計画を立てるべきリスクと配分効果を持っていることを示唆しています。

最近の政府か、首相がメディア越しに減税対策を掲げているのを見るが、問うべき課題の本丸は世代間格差を世代内にシフトできるのか。

社会保障のバランスにどれだけ踏み込めるかなのを海外レポートからも指摘されるのは、いとおかし。

解は見えても、一人一票の前提で、それを適える(自ら老後の保身より若い世代への投資を選択できるのか)のは容易くないよねという。。